自治体と民主主義

議員に求められるもの

報告が遅れましたが、先月、生活者ネットワークの「新春の集い」が開かれました。
第一部の杉田敦先生(法政大学教授)の講演『自治体と民主主義—議員に求められるもの』は、これから私たちが担おうとしている役割の重さを噛みしめるものでした。

「民主主義」は今や誰も否定はできません。しかし、今の政治のどこに民意が反映されているのでしょう?
杉田先生はお話の中で
・議会の役割・自治体の二元代表制への批判・直接投票の危険性・議会における熟議の必要性などを論じて下さいました。

そこで感じたことは、現在、名古屋や大阪のように強いリーダーシップが求められていますが、本当に必要なのは、強い市民だということです。
市民の方々とのお話の中でも「今の既成政党はどこもダメだね」という意見をよく聞きます。今まで「おまかせ」していたものの信用がなくなり、みなさん不安を感じざるを得ません。
そこで、新たな「おまかせ」できる人を探すのではなく、市民一人一人が主体となって政治に参加していくことが大切ではないでしょうか。
今の政治を見ていては、若者が政治に関心を持たなくなるのもしかたないように思えます。
ポピュリズムや利権で票集めをする政治ではなく、より市民に身近なものにしていく政治、決定や変化を急ぐばかりではなく、幅広い市民との熟議を求めていく政治が必要だと感じました。