1期で見えてきた課題に向き合って ―暴力と貧困の連鎖を断ち切るために―

1期4年の議員活動の中で、最年少で頼りない私の元にも藁をもすがる思いで相談に来る方がいました。お金も仕事も家も失った人。家はあるがお金も食べる物もない人。障害、アル中の父と介護が必要な祖母を抱えている人。夫の暴力によって、病気を招き、貧困を招き、周囲からの孤立を招く等、負の連鎖を生んでいる例など。貧困と暴力が絡み合っていることが多くあります。そして性暴力や児童虐待、障害者虐待、パワハラなど、すべての暴力は何も生み出さず、負の連鎖を呼び、その人の人生を奪っていくもだと痛感しています。何故私(議員)の所に相談にくるのか?それは市の虐待相談の電話対応が男性職員なので相談しにくい、24時間ホットラインが何度かけてもつながらない、相談に予約が必要等、被害者が勇気をもって声を上げようとしても、受け止める体制が十分でないということです。相談支援体制はまだまだ十分ではありません。

また近隣市では、子どもがDV夫に連れ去られた上、子どもが母親の戸籍から外され、簡単にDV夫の方へ変更されてしまった事件がありました。DV支援措置申請がされていると知りながら、職員の危機管理の薄さとミスによって2重被害が起こっていたのです。すべての職員にDVや虐待に対応する徹底した研修、危機管理が必要です。

「女性が輝く?」にはまずはこの貧困の連鎖と暴力の連鎖を食い止めていくことが必要です。私もこの4年間の大きなテーマにして頑張っていきます。

(八王子・手をつなぐ女性の会 機関紙「ふぃふてぃ」掲載)