みんなにはれのひを!
1月8日(祝)正午、八王子駅南口は色とりどりの振袖をまとった新成人でごった返していました。写真を撮っておしゃべりをしたり、中にはお酒を飲んだりと、大盛り上がりでした。振袖販売・レンタル業社「はれのひ」の被害のことを知ったのは帰ってニュースを見てからだったので驚きました。市の消費生活センターは翌日から特設相談窓口を設置、17日までに201件の相談が寄せられ、契約額での被害金額は約6790万円だとのことです。このニュースを知った市民有志がプロジェクトを立ち上げ、2月12日には被害者のためだけの成人式をオリンパスホールで開催するそうです。市も後援し、市長が挨拶に行きます。この1日のためにローンを組むなど、何十万円ものお金を準備し、楽しみにてきたものを奪うのはとても許せるものではありません。
今回、「はれのひ」被害の救済ばかりが取り上げられていますが、今社会では奨学金の返済などの貧困問題や、セクシャルマイノリティなど様々な課題があります。経済的な面で晴れ着を買えない人のことや、セクシャリティの問題で自分らしい格好ができないと思っている人の存在など、誰のなんのための成人式なのか?救済と同時に成人式のあり方そのものにも目を向けることが重要です。一人ひとりがそれぞれの「成りたい大人」を考える式典にできればと思います。