川口土地区画整理事業について(川口物流拠点センター)

これまで反対を続けてきたこの計画。
着々と事業認可に近づいてきました。
あたらめてこれまでの経過を整理して書いておきます。
「東京都西南部の流通業務施設に関する整備方針」「都市づくりビジョン八王子(第2期都市計画マスタープラン)」に基づき、流通・産業拠点の基盤整備をするもので、計画面積約172.3ha、里山天合峰を全面開発しようというものです。南側半分が造成されてしまいます。
<これまでの経過>
1989年 八王子市の基本構想・基本計画を定めた「八王子21プラン」において、川口地区の都市型産業機能を導入するため、「リサーチパーク」を位置付ける。
1992年 市の外郭団体、住宅・都市整備公団により「川口リサーチパーク」に関連した都市計画決定及び環境影響評価の手続きを開始。
1993年 地区内でオオタカの営巣を確認。手続き中断。
2003年 八王子市の基本構想・基本計画「八王子ゆめおりプラン」において、川口地区を「流通・研究業務地」と位置づけ、自立都市の実現に資する産業系市街地の計画的な整備を誘導するとしている。
同じ年、「リサーチパーク計画」の中止決定(国土交通省通知)
2004年 東京都「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」において、「市街化区域の編入を検討する」
2005年 都市再生機構から、財団法人住宅・都市整備公社が旧リサーチパーク計画用地を約4億7000万円で購入。
2006年 東京都「総合物流ビジョン」策定
2007年 圏央道西IC共用開始
2008年 「圏央道八王子西IC周辺まちづくり勉強会」設立
2010年 東京都都市整備局「東京都西南部の流通業務施設に関する整備方針」決定。
「圏央道八王子西IC周辺まちづくり検討会」開催
2010年 「川口土地区画整理組合設立準備会」結成(まちづくり公社が事務局、会長はまちづくり公社理事長)
※まちづくり公社=(旧)住宅・都市整備公社
→ここから毎年、公社から組合設立準備会へ無期限で資金の貸付を行っている(2017年で計7億2700万円)
2011年 「川口土地区画整備組合設立準備会」が「昭和株式会社」と事業協力の協定
2013年 都市計画の概略案決定。
環境影響評価方法書の作成、広告閲覧、市民説明会。
2016年 業務代行者として大和ハウス工業・株式会社フジタ を選定
9、10月 環境影響評価準備書の公告・閲覧。市民説明会は3か所(川口市民センター、恩方市民センター、五日市ファインプラザ)。
市民から寄せられた意見→1446通、1825意見。(ほとんどが反対意見)
2017年3月 環境影響評価準備書に係る意見口述会
東京都環境影響評価審議会において環境影響評価準備書に対する意見が取りまとめられる。
その後都知事からの意見、市民からの意見を参考に環境影響評価書を作成。2017年11月13日の八王子市都市計画審議会で都市計画案が可決されています。
そして現在…
12月20日に東京都の都市計画審議会で計画地を市街化区域に変更決定の手続き。事業認可2月を目標にすすめられています。
環境影響評価書を補完する形で、東京都の条例「東京における自然の保護と回復に関する条例」第47条に基づき、都の環境局と「環境保全計画書」について協議調整中。
また、東京都環境影響評価条例に基づいて事後調査計画書の策定の協議を行う。そして事業認可が完了し東京都との協議がまとまれば着工にうつる。
はやくて3月か4月ごろには着工になる予測。工事期間はおおむね45カ月。
全体の事業費は不明。事業認可後に示される予定。