認知症になっても地域で安心して暮らしたい

85歳以上の4人に1人は症状があるという「認知症」。アルツハイマー病や脳梗塞などの病気により、脳の細胞が死んで様々な障害が起こる症状で、物忘れとは違います。知っているようで、認知症を正しく理解していない人は多いのではないでしょうか。

市が本年作成した「八王子市認知症ガイドブック」(認知症ケアパス)を活用し理解を広げていくことが求められています。私も先日、前田よし子や生活者ネットワークの福祉部会のメンバーで認知症の方や家族を見守る認知症サポーターになるため、八王子駅南口にある認知症カフェで養成講座を受けました。「驚かせない、急がせない、自尊心を傷つけない」の3つの“ない”が基本的な心得だと学びました。

認知症に限らず相手の気持ちに立って尊厳をもって対話する姿勢はどの人に対しても言えることですよね。でも病気のことを正しく理解してこそ本人のおかれている状況を想像できます。そして周りの人みんなが理解していれば、認知症になっても地域の中で見守りあいながら本人も家族も安心して暮らせます。なにより認知症である当事者とその家族と一緒に、身近な相談しあえる場を増やしていきたいと思います。