市制100年 八王子市歌と時代の変化

八王子市には“市歌”があるのをご存じですか?1936年市制20周年の時に作られました。北原白秋作詞、山田耕筰が作曲です。
これまで成人式や市制記念式典等で歌われてきましたが、歌える市民は極少数。あまり馴染みがありませんでした。

しかし昨年から市制100周年を機会に学校で取り上げるようになりましたが、その歌詞には問題があります。

それは1番~3番まで繰り返される「奮へ 多摩のますらを」という部分。あまり使い慣れない言葉ですが、「ますらを(益荒男)」というのは勇ましい男を表す言葉。市歌が作られた戦前の男性中心社会の時代を表し、男女平等を謳う現代では違和感のあるものです。

またこの頃の八王子市は旧八王子町、現在の中心市街地周辺だけです。後に小宮町、元八王子村、加住村、由井村、横山村、恩方村、川口村、浅川村、由木村が合併し現在の八王子市の姿になりました。

今年は八王子市ができて100年目。もし、市歌を歌う必要があるのなら、現在の八王子市にふさわしいものを新たに作っていく方が良いのではないでしょうか。

※このテーマは12月の一般質問で取り上げました。詳しくは八王子市議会の会議録(又はインターネットアーカイブ)をご覧ください。