中でも先進的なのは、「リソースルーム」の取り組みです。
市内の全小学校では、発達障害等で学習に困っている児童に「リソースルーム」が用意され、個別の指導を受けられるそうです。
週に1〜2時間、授業中に対象の児童を取り出し、わからないところまで戻って指導し、学習意欲の向上につながると担当の方は説明して下さいました。
初期段階での支援、18歳までの切れ目のない支援が重要だそうです。
しかし、私には様々な疑問が残ります。
児童にとって、勉強がわからないことよりも、周囲と違う扱いをされることの方が困るのではないか。何より、学校でみんなと一緒に授業を受けるということ自体が重要なのではないか。親や教員の意思ではなく、本当に本人が望むことなのだろうか・・・。
昨今、ADHDやLD、コミュニケーション障害など様々な発達障害の名前をよく聞くようになりました。そして親たちは、自分の子どもがこれらの障害だったらどうしよう!と不安を抱えるそうです。早期発見、早期治療が求められています。
けれども、困っているのは、本人ではなく周囲だということが、本当に本人を困らせてしまうこともあるのではないでしょうか。
誰もが同じ教室の中で学び、一人一人の違いを認め合うことのできる学校づくりが必要です。遅れている人が周りに追いつけるようにする支援だけではなく、「違っていていい」支援を求めていきたいと思います。