八王子市が最も慌てたのは計画停電です。
停電地域に入っていない場所が停電したり、停電予定だったところが実施されなかったりと、停電総合相談センターへの問い合わせは一時パンク状態でした。
市職員の方々は大変苦心されていることと思いますが、このような非常事態だからこそ、市民の安全確保のために市の役割が最も重要です。
市は被災者の受け入れとして住宅支援センターを立ち上げました。まだ受け入れは開始していませんが、八王子の市営住宅の空き室などを利用した受け入れを検討しているとのことです。
議会も、予算等特別審査委員会は途中で打ち切られ、週末には議会事務局と議員らで募金活動が行われるとのことです。
しかし今最も懸念されるのが、放射能汚染への準備や情報がないことです。
私も防災課に放射能対策について問い合わせましたが、窓口は東京都が設けているので市独自の準備や対策本部は設けていないという答えでした。また、そのような備えが必要かどうかどのように判断するのかと問うと、政府の発表をテレビで見ているのみだという、自主的に情報を集めようとしていないことにも驚きました。
今、情報が混乱し、市民が不安を感じているのは、これまでに原子力に関する情報や知識が少なかったためです。
今後、私たちが放射能に関する危機管理意識や知識をきちんと身につけ、判断能力を養っていかなければなりません。