小金井市にある放射能測定室を見学してきました。
この測定室はチェルノブイリの事故後の1988年、市民グループが1308人の署名を集めて市に設置を求め、実現したものです。
それ以来、市民のボランティア(放射能測定協議会)によって今日に至るまで、学校給食や市民から依頼された食品の測定を続けてきました。
一時は、この測定室は不要ではないのかという監査の指摘もあったそうです。しかし皮肉なことですが、この状況になって意義がはっきりしています。
今回の原発事故後、この測定室に沢山の測定依頼が寄せられているそうです。
実際に、これまで調査を続けてきたからこそ、野草や野菜などで通常より数値が高くなっているということもわかりますし、よく水洗いすることで数値が低くなるということも、確認できます。
八王子でも、放射能の不安を抱えている方の声が多く寄せられています。「大丈夫」とだけ答えるのではなく、きちんと数字を出して、じゃあどうやって放射能と向き合うか、どうすれば安心して暮らせるかを一緒に考えていかなければならないと思います。