日本国憲法13条「個人」か?「人」か?

いま、憲法の基礎や、自民党改憲草案の問題点を考える憲法サロンがあちこちで開かれています。憲法9条のことや緊急事態条項の新設についてはよく取り上げられますが、とても重要なポイントだと思ったのは憲法13条の改憲案です。現行「すべての国民は個人として尊重される」→自民党改憲草案「すべての国民は人として尊重さえる」となっています。違いはたった1文字「個人」が「人」となっていて、それほどかわらないようにも見えますが、実はこれまでの考え方を根っこからひっくり返す大きな大きな違いだったのです。「個人」は人種、宗教、性別を超えて、一人一人を大切にする、「みんなちがってみんないい」という考え方。ところが「人」となってしまうと、一人一人ではなく、国家の為の全体としての「人」となってしまいます。個人の人権が軽視されています。あえて「個」の一文字を抜いて、どんな国家を目指しているの?この考え方が、現政権が国民を無視して進める様々な施策につながっているように思います。みなさんも憲法について一緒に学びませんか。是非お近くでも憲法サロンを開いて下さい。

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