「その香り、大丈夫??」

最近、テレビCMやインターネット広告などで、香りが続く柔軟剤や洗剤、香りのシャンプーの宣伝をよく見聞きします。シュッーと吹きつける制汗スプレーや、衣類やカーテンなどの消臭剤等、ドラッグストアに行けばいい臭いにしてくれる色んなグッズが沢山売られていますよね。私も以前は「いい臭いをさせたい!女子力アップだ!」と思って買っていました。けれど、自分がいい臭いだと思っていても、ある人にとっては凶器になることもあったのです。化学物質過敏症という病気を知っていますか?軽い人から重い人まで症状は様々ですが、特に香りの強いものなど微量の化学物質でも体調を悪化させてしまう病気で、吐き気やめまい、時には呼吸困難にも陥ってしまします。
そのメカニズムについてははっきりと解明されていないことも多いですが、誰でも発症する危険性がある病気です。今化学の発展でどんな香りでも作り出せるようになりましたが、その成分が安全だという保証はありません。どれだけ避けようと思っても日常的に沢山の化学物質にさらされている私たちの生活。自分の体と周りの人を守る為にも、周辺の「香り」が大丈夫か確かめてみましょう。
先月の議会一般質問では、「香りの自粛」を啓発するよう訴えました。
特に学校や公共施設など、不特定多数の市民が集まる場所では、働く職員や利用する市民にも香りの自粛を今後も訴えていきたいと思います。

消費生活センターニュース