~生ごみ堆肥化と臭いの問題~

 

現在一日約20tの生ごみを堆肥化している

 昨年、南大沢に「八王子バイオマス・エコセンター」ができました。
学校給食や事業者で出た食物残さをリサイクルし、堆肥化している施設です。
可燃ごみに占める生ごみの割合は6割近く、生ごみの減量に取り組むことがゴミ全体の減量に大きく寄与するのです。家庭でも生ごみコンポスト等使っている方も増えてきており、八王子市では2011年から生ごみ堆肥化モデル事業に取り組んでいます。しかし、生ごみ堆肥化で一番心配されるのが「臭い」の問題です。バイオマス・エコセンター建設の説明会でも近隣住民から最も心配されていたことでした。しかしやはり、堆肥化する際の発酵臭が近隣住民を悩ましており、事業者側も予想以上の臭いに頭を抱え、現在脱臭装置の改良など取り組んでいるところです。私も先日、施設を見学に行ってきましたが、確かにおがくずの臭いと混じって鼻を刺す臭い。近くの方は洗濯物が干せない、窓を開けれない、と話していました。
地元の理解がなければ成り立たない施設です。脱臭対策がうまくいくことを願っています。そしてなにより、食べ残し等生ごみを出さないこと、ごみにしない工夫を家庭や事業者で取り組んでいかなければいけません。

 
脱臭装置には活性炭が入っている

製品化された堆肥