高尾山の湧水枯れ調査

2011年5月31日 22時31分 | カテゴリー: 活動報告

稲荷祠の湧水
稲荷祠の湧水
お腹の真ん中に穴を掘られた高尾山が悲鳴を上げています。1340m貫通まであと少し・・・。
圏央道の建設計画が始まって20数年、地元多くの市民が高尾の自然を守ろうと闘ってきました。しかし、そんな市民の声を無視してトンネル工事をどんどん進めた結果、深刻な湧水枯れが次々に起こっているのです。
先日、自然保護団体の米田さんにその現場に案内していただきました。
その日は3日間で120〜130ミリの大雨が降った翌日だったので、山には大量の表流水が流れ出していました。そのうち山に浸透するのはたった1%程度。
本来、高尾山はたっぷりの水を保有しています。この水のおかげで、多様な生態系が維持されており、ミシュラン3星、今の美しい山の姿があります。
しかしその水は血を流すようにどんどん工事中のトンネル内から染み出してしまい、山には水が足りなくなってしまっています。
その結果、湧水は枯れ、草木が枯れ、生物が生息できなくなり、崖崩れをおこす・・・。なんて悲しいことでしょうか。
私が見てきた、妙音谷の湧水や、稲荷祠の湧水では雨の後で冷たい水が流れていましたが、これもまた1〜3週間で枯れてしまうと言います。今まで一度も枯れたことがなかった湧水です。

最後に、1号路沿いにある布流滝を見ました。なんと滝の上のケヤキにモリアオガエルの卵が1つ、2つ、3つ・・全部で10個程も発見!
当然、滝の水がなくなるとこの卵が孵化して成長することができません。私たち人間も同じように、水があり、緑があり、沢山の生命に囲まれているから生きていける。なのにそれを自ら壊そうとするのはどうしてでしょうか。絶対に枯らしてはいけない、なんとかこの山を守らなければいけないと改めて強く感じました。